集団いじめという現象があります。

 

これは多数の人が単独又は複数の人をい
じめる、ということのようです。

 

しかし、『集団』のつかない通常のいじ
めでも、いじめる側は複数なのが通例で
あり、いじめの大半は『集団いじめ』ということになりますね。

 

そして集団いじめの特徴の一つは、子供
の場合もあるが大人にも多いということ
でしょう。

 

特に職場での集団いじめは、最近あちこ
ちで問題になっているようなのです。

 

この場合、主導者が上司であると、いじ
めを受ける側は

深刻なダメージを受けます。

 

そこで今回は、子供も大人も含めての集
団いじめの問題を取りあげてみました。

 

今回は集団いじめの起こる原因やその対
策、又反撃の方法などを考察していきます!

集団いじめが起こる原因は?

集団いじめが起こる原因は?

それは、いじめる側に罪の意識が無いからです。

 

色々と定義はあるようですが、最大の
原因は罪の意識の欠如でしょうね。

 

子供の場合の集団いじめでは、ツイッ
ターなどを見ても「あの子がこれこれ
だから」と相手に罪を被せています。

 

「これこれだから気に入らない、汚い、
ずるい、いやだ」ということですね。

 

当然罪の意識などあるわけがありません。

 

悪いのは「気に入らない、汚い、ずるい、
いや」なあの子の方ですから、罪は全て

あの子の方にあるわけです。

 

自分達はその非を責めているだけ、とい
うことなのです。

 

大人の職場での集団いじめも同じです。

 

「○君は何度言ってもわからないようだ
ね。

 

どうしてそんなに鈍いのか理解に苦しむ
よ。」

 

何度言ってもと言われても、言われる方
から見れば、理解しがたい

誤解というか、いいがかりなのです。

 

ですから何度言われてもわかりません。

 

ツイッターの子供も、職場の大人も、

悪いのは全て「人のせい」なのです。

 

悪いのは人のせいだから、気は楽ですね。

 

集団極性化という言葉があります。

 

人間は集団になると冷静な判断ができな
くなり、

個人の時より極端な方向に走りやすいという傾向を持っています。

 

これが集団極性化です。

 

集団極性化には『コーシャスシフト』と
『リスキーシフト』の2方向があります。

 

コーシャスシフトは集団での意志決定が

個人の場合よりも穏便な方向に向く場合です。

 

一方リスキーシフトはそれとは逆に、
集団での意志決定が個人の場合より
過激な方向に向かうケースです。

 

集団いじめは主としてこのリスキーシフ
トの際に起こりやすいと言われています。

 

集団いじめだけでなく、

暴動やテロもこのリスキーシフトの一つの面でしょう。

 

しかし、『集団』いじめの際は扇動者以
外にも多数の参加者がいるのです。

 

なぜその参加者は

扇動者の言動を批判し阻止しないのでしょうか。

 

参加者の全員が扇動者の言動に賛同して
いるとはとても考えられません。

 

「こんなことはやめた方がよいのに・・・」
と思っている人も必ずいる筈です。

 

なのにそれを言い出せないのです。

 

これが『傍観者効果』と言われるもので

参加者の数が多くなる程その効果は高
くなるそうですよ。

 

この傍観者効果がおこる理由としては、
このようなものが考えられます。

 

  • 自分の行動が回りから反発を受けることを恐れる。
  • 誰も行動しないので、行動する必要が無いのだと考えてしまう。
  • 多数の人がいることで、一人一人の責任が軽くなる。

などです。

 

この結果として、参加者が多い程一人
あたりの責任意識は薄くなっていきます。

 

自分が止めに入ったことで、

自分も仲間はずれになることもあるでしょう。

 

誰も何も言わないのは、言う必要が無い
からだろうと考えるのも当然かも知れません。

 

このようなことが重なり合って、集団
いじめは解消されにくいのではないか
と思われます。

 

「いじめを見たときに、止めに入りますか?」という質問があります。

 

この設問への回答は、外国では年齢が上
がるほど「はい」が増えるそうです。

 

しかし、日本ではいじめが多い時期(小
学校上級から中学生にかけて)には

低くなる傾向があるのです。

 

出典 「日本型」いじめの構造を考える 杉森 伸吉

この理由はよくわかりませんが、日本人
の性格による所が多いのは間違いないでしょう。

 

そのため日本ではいじめによる自殺が
多発するのかも知れませんね。

 

集団いじめが起こらないようにする対策は?

集団いじめを100%起こらないようにする
絶対的な対策は、恐らく存在しないでしょう。

 

しかし、子供の集団いじめ対策にはかな
り効果がある対策は存在します。

子供の集団いじめの場合

それは

はっきりと意思表示ができる心の強さを持つことです。

 

子供のいじめでは、いじめられる方は内
気で引っ込み思案の子である場合が多く、
はっきりと『いやだ』という意志表示ができないのです。

 

集団いじめを受けた時に、いじめの相手
に対して言うべきです。

 

「おれがお前に何をしたというんだ!」

或いは「いやだ!」でも「やめろ!」でもかまいません。

 

要するにはっきりした

いじめへの否定をすることです。

 

しかし、集団いじめを受ける側の子は、
その否定をすることができないのです。

 

それが心の弱さです。

 

心を強くするのは、身体を強くするより困難です。

 

心を強くするには親や教師のサポートも
必要ですが、柔道や剣道などの武道をす
ることも有効でしょう。

 

勉強やスポーツで良い成績をとったり
何かの技を極めるのも、効果はあります。

 

他人が一目置く相手をいじめようとする
いじめっ子は少ないからです。

 

両親としては、過保護過干渉にならない
ように気を配り、つとめて前向きの

プラス指向の考え方をするように指導すべきでしょう。

 

更には学校の教師が頼りにならない場合
は、教育委員会に連絡するという方法も
あります。

 

ただ、教育委員会は学校と同じ位、或い
それ以上にことなかれ主義です。

 


はつきりしたいじめの証拠が無いと逃げ
をうつこともありえます。

 

その場合は、警察に連絡するか、 地元出身の議員に連絡するという手もあります。

 

警察も議員も動いてくれない時は、最後
の手段としてメディアに公開するしかな
いでしょう。

 

但し、これは色々な面でリスクが大きく
場合によっては脅迫罪などで訴えられる
こともありえます。

 

ですので、決して

お勧め出来る方法ではありません。

 

おとなの集団いじめの場合

大人の場合、特にいじめの主導者が上司
である場合には、有効な対策は難しいですね。

 

それでも対策はないわけではありません。

 

そのひとつは、

「そのいじめの言葉は自分には無関係だ」

ということを、はっきりと意志表示することです。

 

例としてはこのようなものがあります。

 

  • 相手が自分のことを笑い者にしたら、こちらも一緒に笑いとばす
  • 皮肉やお世辞を言われたら、ありがとうよと感謝する(ふりだけでも!)
  • 失礼なことを言われた時は、聞こえないふりをして知らん顔
  • 過去のミスなどを蒸し返されたら、「もう気にしていませんよ」と答える

要するに

自分は被害者ではない、いじめによって傷つかない

ということを意志表示するわけです。

集団いじめを受けている時の反撃の方法は?

集団いじめを受けている時の反撃の方法
ですが、子供の場合は前項に書きました
ので、ここでは大人の集団いじめの反撃方法を書きましょう。

 

前項に書いた対策を実行しても、執拗に
いじめを繰り返す相手に対しては、こち
らも反撃をしなければなりません。

 

それにはまず、自分の立場を明確にし、

相手の行動を指摘することです。

 

相手の行動がいじめであることを、
冷静に論理的に指摘しましょう。

 

相手を非難することが目的ではなく

なぜそのようなことをするのかを

問いましょう。

 

それには予め問答を想定し、こちらの
話し方を決めておけば、いざという時
に慌てなくてすみます。

 

大事なことは相手を攻撃し非難すること
ではありません。

 

「いじめはやめて」というような抽象的
な話し方ではなく、

具体的にいじめの内容を指摘します。

 

そして、それをするのはなぜどのように
良くないかを具体的に伝えましょう。

 

この会話は当人とだけするのか、他の人
も交えてするのかはいじめの内容にもよ
ります。

 

比較的経度のいじめなら、

当人とだけ話し、相手に恥をかかせない

配慮も必要です。

 

しかし、本当に深刻ないじめであれば、
他の人も交えての話でなければ解決は
できないかも知れません。

 

職場でのいじめは、人事部が対処するた
めの方針を定めている所が多いでしょう。

 

相手が上司の時は、いじめの事例を詳細
且つ正確に書き出して、人事部に相談することが必要になるでしょう。

 

結び

集団いじめというのは厄介なトラブルですね。

 

特に会社の上司がいじめの主導者の場合
は、解決も非常に困難です。

 

大人のいじめでも子供のいじめでも、共
通しているのは、

悪いのはお前の方で自分は全く悪くないという認識です。

 

自分には非はないと思っているだけに、
対応は難しいですね。

 

集団いじめへの対策としては、やはり自
分の意志を明確にし、いじめをはっきり
否定することでしょうね。