夫婦であればせックスは当然ある『筈』
なのですが、それが存在しない夫婦も
あります。
これが『せックスレス』というものですね。
当然ある筈のものがないのは、
それなりに理由があるからなのです。
それでは夫側が、せックスレスになる
理由とはどんなものがあるのでしょうか。
又、せックスレスを理由に、離婚は
できるものなのでしょうか。
離婚可能であるとしたら、
証拠は必要なのでしょうか。
今回はそのあたりを検証し、紹介して行きます！
夫がせックスレスになる場合考えられる理由とは？
冒頭で書いたように、夫婦であれば当然
性的交渉はある筈なのです。
しかし、何らかの理由でそれがない場合
があり、それが
せックスレスという状態ですね。
その『なんらかの理由』が、例えば高齢
になったとか、夫婦共に欲求がないなど
の場合は、大きな問題にはならないでしょう。
しかし、夫婦のどちらかが性的欲求があ
るのに、もう一方にはないという場合は
深刻な問題になります。
この『ない方』を夫として考えてみましょう。
この『ない』には、性的欲求そのものが
ない場合と、
性的欲求はあるがその対象が妻ではない
という場合があります。
性的欲求そのものがない場合はどうしよ
うもありませんが、そもそもそのような
人は結婚に至らないでしょう。
ですので、それはここでは例外とします。
夫がせックスレスになる場合の理由
妻側には性的欲求はあるのに、夫の方は
妻に性的欲求を感じないケースとしては
以下のようなものが考えられます。
- 浮氣
- 妻に性的魅力を感じなくなった
- 性的不一致
- 夫の重い病気
- その他
妻側には性的欲求はあるのに、夫の方は
妻に性的欲求を感じないケースとしては
浮氣、不倫が考えられます。
つまり、他の女性には性的欲求があるわけです。
他の理由としては、妻には女性としての
魅力を感じない、又は感じなくなったと
いうケースも考えられます。
これは結婚してある程度の時間が経ち
妻の女性としての魅力が落ちてきた
などの場合ですね。
性的不一致とは性に対する感覚や思考が
夫婦で異なる場合のことです。
例としては、夫婦のどちらかが特殊な
性的趣味があり、もう一方はそれに
ついて行けないというような場合が考えられます。
更には、夫が何かの病気になり、
性的交渉は非常に身体の負担となる場合
も考えられます、
心臓病などで性交渉は身体に過大な負担
がかかる場合などがこれに該当します。
その他の例としては、
一時的な精神的肉体的過労や負担
などがあります。
また、他にスポーツやゲームなど、
のめり込むような趣味がある場合
も考えられます。
但し、これらのケースは通常は短期間の
筈で、長期間これに該当する場合は
あまり多くないでしょう。
せックスレスが原因の離婚は出来る？
それでは、せックスレスが原因の離婚は
出来るものでしょうか？
せックスレスの定義
まずはせックスレスの定義からです。
せックスレスとは、夫婦間で性的交渉が
ない状態のことですが、それは
どの位続けばせックスレスと言えるのでしょうか。
日本性科学会によるセックスレスの定義
は以下のようになっています。
「特別な理由がないのに、夫婦の
合意した性交またはセクシュアル・
コンタクトが1ヶ月以上ない状況」
尚、この『「セクシュアル・コンタクト』
には、キスやペッティング、裸によ
るベッドイン等も含まています。
この日本性科学会は、研究や診療によって
性の健康の推進を図る専門家の団体です。
しかし、1ヶ月間というのは、一般的には
短すぎる
と感じる人が多いでしょうね。
常識的には、
数ヵ月或いは1年程度あたり
がせックスレスに該当するのではないでしょうか。
せックスレスの期間
出典元 日本家族計画協会
2014年度の日本家族計画協会の調査によりますと、
1ヶ月間せックスレスだった率は44%
だったそうです。
2004年度の調査では32%とのことなので、
10年の間に10%以上増えていることになります。
それにともない、離婚などに発展する
ケースも増えているようなのです。
せックスレスが原因の離婚は出来る？
当然ですが、夫婦双方が性関係を求めな
い場合は離婚問題にはなりません。
せックスレスを理由に離婚できるのは、
それが原因で夫婦関係が破綻したかどうか
が問題となってきます。
夫婦間における性的交渉は、法的にも
婚姻の必要不可欠な要素
になると考えられています。
そのため『正統な理由』なくして性的交
渉を拒むことは、その婚姻の重要な要素
を否定することになります。
このようなわけで、正当な理由のない
せックスレスは
『婚姻を継続し難い重大な事由』に該当し、離婚の理由となります。
その重大な事由の期間ですが、これは
個々の事情によるところが多く、一概
には言えません。
しかし、一般的には
1年以上続けば離婚の理由に該当するようですね。
勿論、浮氣などのその他の事由が加われ
ば、その期間が短くなることも考えられます。
又、家庭内暴力があったり、浮氣のため
に生活のためのお金が回ってこないなど
特別な事情があれば、離婚が認められる可能性は更に高くなるでしょう。
離婚したい時には証拠が必要！
せックスレスが原因であるかは別にしても
離婚となれば必ず証拠が必要となります。
ではその証拠とはどのようなものか、
又、それを入手するにはどうしたら
よいかが問題です。
せックスレスでの離婚に必要な証拠とは？
せックスレスでの離婚に必要な証拠と
しては以下のようなものが考えられます。
- 性交渉を拒否されたことを記した日記やメモ
- 弁護士や医師などに相談に行った履歴
- 性交渉を拒否された時の会話の録音
- （もしあれば）相手の不貞の証拠類
- （もしあれば）DVなどの証拠類
- 上記2項に関する録音
- 同じくメモや手紙類
- 同じく写真など
せックスレスでの離婚裁判の判例
以下はせックスレスが原因の離婚裁判の判例です。
最高裁 昭和37年2月6日 せックスレスが夫の性的不能を原因とする事案
夫が、婚姻前に副睾丸結核のため睾丸を摘出
婚姻後、1年6か月の同居期間中の
性交渉は皆無妻の離婚請求を認めた
名古屋地裁 昭和47年2月29日 夫の性癖が原因の裁判
結婚当初の4ケ月は性交渉があったが、
その後は夫は性交渉を拒否
実は夫はバイセクシュアルで、他の男性と同性愛関係
妻の離婚請求は認められた
横浜地裁 昭和61年10月6日 夫に性衝動が無い事案
夫は新婚旅行中から妻の体に全く触れず、
同居後も性交渉が皆無
同居開始後、1か月半で妻は肉体的・精神的
に疲れて実家に戻り、妻からの離婚請求、
慰謝料請求が認められた
京都地裁 昭和62年5月12日―性的不能の事案
夫は婚姻に際して自己の性的不能を妻に
告げておらず、同居期間3年半の間、性交渉は全く無し
性的不能を妻に告知しなかったことは
信義則違反（民1条2項）にあたるとされ
妻からの離婚請求が認められた
京都地裁 平成2年6月14日
夫に性衝動が無く、性交渉の無いまま
婚姻して1か月足らずで別居、協議離婚が成立
妻から、結婚準備のために要した費用の請求が認められた
福岡高裁 平成5年3月18日―夫の性癖が原因の裁判
夫がポルノビデオに異常な関心を示して
自慰行為に耽り、妻が性交渉を求めるが拒否
約2年間のせックスレス状態となる
妻からの慰謝料請求が認められた
こうしてみますと、せックスレスが原因の
離婚裁判は結構あるものですね。
せックスレスでの離婚に必要な証拠を入手するには？
証拠の入手は上記リストの123の
日記やメモ、録音や履歴は
自分で探すしかありません。
このようなプライベートな事項は他人よりも
自分が一番よく知っているからです。
しかし、リストの4項から8項は、
不貞やDVの証拠なので、
自分で入手することは困難でしょう。
このような場合は
私立探偵に頼む
というのがおすすめです！
浮気の証拠は８５％以上で
手に入れてくれます！
どのような探偵を選べばいいか
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ほとんど初めての人が多いので
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結び
ある時、突然夫が性交渉を拒否した･･･
そんなケースが最近増えているそうですね。
なぜ拒否するかの理由は色々あるようですが、
一つには最近別な女性ができた、つまり浮氣していた
と言うものもあるようなのです。
こちらに怪しい行動をまとめています。
多くあてはまると浮気の可能性が
高まってしまいます。
その他にも性交渉を持たない理由は幾つ
かありますが、
それが原因で離婚に至ったケースもかなりあるようですね。
しかし、離婚となりますと証拠も必要で
すし、時間と費用もかかります。
性に関する事案は色々と難しい問題ですね。
