ストーカー

無言電話を警察に相談したら解決する?自分で撃退する方法はある?

静かな朝、突然電話のベルが鳴ります。

早速電話に出ると、相手の声は聞こえません。

ただ、かすかな息づかいが漏れ聞こえるだけ・・・

こんな経験をお持ちの方は多いと思います。

いわゆる無言電話ですね。

これは1度だけでも充分不気味ですが、
1日に10回20回となりますと、ただ不
気味だけではすまされません。

怖いのです。

別に「殺す!」とか言っているわけでは
ありませんが、やはり怖いです。

そんな無言電話にはどう対応すればよい
のでしょうか。

警察に相談すれば、直ちに対応して
くれるものでしょうか?

自分で対応するにはどうしたらよいのでしょうか?

今回はそんな無言電話の恐怖を解決する
方法などを、紹介していきます!

無言電話を警察に相談したら解決する?

無言電話を警察に相談したら解決するか
と言うと、それだけでは解決はまず無理です。

警察が無言電話だけで積極的に捜査して
くれる可能性は、ほとんどありません。

警察は既に起きた事件を捜査する所で、
これから起きる「かも知れない」事件
を、未然に防ぐ所ではないからです。

とはいえ、警察への相談や届出は、
絶対にしておくべきです。

矛盾した書き方ですが、警察へ相談或い
は届出は、その事件が確かにあったとい
う証明になるからです。

もし、担当警察の対応がはかばかしくな
ければ、警察相談専用電話の#9110
かけてみるという手もあります。

その件が、緊急性や事件性があるかどう
かなどの質問に、答えてくれます。

また、警察に相談する前には、無言電話
のあった日時やその時の状況と内容
などを整理してメモしておきましょう。

録音があれば更に良いです。

警察は慢性的な人手不足に悩んでいるの
で、どうしても凶悪犯罪の捜査を優先し
てしまいます。

そのような時に、手柄にもならず
面倒なだけの無言電話の届出などは、
あまり嬉しくないのです。

なので被害届の受理にも慎重になってしまいます。

しかも、被害届が受理されても、それだ
けでは警察には捜査の義務は生じません。

しかし、刑事告訴となれば、事件処理の
結果を通知する義務が生じるため、
捜査をしないわけにはいかなくなります。

とはいえ、無言電話で実際に告訴すると
なると、充分な証拠集めと法律の知識が必要です。

いずれも自分だけでできることではない
ので、探偵や弁護士に依頼することにな
りますが、かなりの費用がかかります。

このようなわけで、無言電話などの犯罪
になるかならないかすれすれの事件は、
警察が捜査を行うことはあまりないのです。

となると、無言電話を解決する、あるい
は警察に捜査を行って貰うためには、
どうすればよいのか、ということになります。

ひとつは、自分で無言電話を撃退するこ
と、もう一つは警察に捜査して貰えるよ
うな条件を整えることです。

条件を整えるとは、それを
可能にする誰かに依頼する
ということですね。

次項では自分で無言電話を撃退する
方法を紹介いたします。

また、警察に捜査して貰えるように
するための、誰かに依頼する方法に
ついては、第3項で紹介していきます。

自分で撃退する方法は?

自分で撃退する方法で、最も簡単なもの
は、非通知電話を着信拒否に設定することです。

この設定は、携帯ではほぼ全てで可能で、
固定電話でも新しい機器では可能なものが多いのです。

又、着信拒否対応機器でなくても、
NTTのナンバーリクエストを使えば可能に
なります。

尚、この記事で「携帯」と書いている場
合は、スマホも含めています。

携帯での着信拒否サービスは以下の通りです。

  • docomo:「番号通知お願いサービス」
  • au:「番号通知リクエストサービス」
  • Softbank:「番号通知リクエストサービス」

これらのサービスを利用すれば、非通知
の電話がかかってきても、自分の携帯に
は着信が来ません。

電話をかけてきた相手には、
「番号通知の設定をしてから電話をかけて
ください」と自動音声が流れます。

公衆電話からの電話では、着信を拒否で
きませんが、今時公衆電話はほとんどな
くっていますので、無言電話の数は激減するでしょう。

固定電話ではNTTの「ナンバーリクエスト」
というサービスがあります。

ナンバーリクエストを使えば、携帯と同じ
く、非通知の電話には、番号通知をしてか
け直すよう自動音声を流してもらえます。

また、非通知はでなく、普通に電話してく
る相手の場合は、素性の特定が可能ですか
ら、録音などしておけば、警察でも対応しやすいでしょう。

少なくとも、その相手に対して注意ぐら
いはしてくれると思います。

特定の相手への着信拒否も簡単にできます。

自分の電話の設定で、相手の電話番号を
着信拒否に設定するだけです。

前項では、無言電話だけでは警察は取り
上げてくれないと書きましたが、しかし
無言電話だけでも、取り上げてくれるケースがあります。

それは、その無言電話が
ストーカー被害に該当する場合です。

ストーカー被害には、このようなものがあります。

  1. つきまといや待ち伏せ、突然の押し掛け
  2. 無言電話や多数連続した電話、ファックス
  3. 面会や交際の強要
  4. 監視しているとおどす行為
  5. 汚物など不快なあるいは猥褻なものの送付
  6. 名誉を傷つける言葉と行為
  7. 乱暴な言動

「ストーカー規制法」という法令では、
上記のような行為を繰り返し行うこと
禁止しています。

ただし、現在行われている無言電話が、
ストーカー規制法の対象になるかどう
かは、個々の事情によりかなり微妙な所です。

非通知電話の場合、特定の人物からの
連続した無言電話であることを証明す
るのは、非常に困難です。

非通知電話の逆探知は、
通常の人には不可能だからです。

非通知の電話をかけた相手を知るため
には、警察が電話会社に通信記録の開
示を請求する以外に方法はありません。

それには事件性があることが必要です
が、無言電話の場合はこれから事件に
なるかもしれないという、ニワトリと卵の関係なのです。

そこで、現在の無言電話に事件性があ
るかを調べるためには、無言電話の解
決はどこに頼むかということになります。

無言電話の解決はどこに頼む?

無言電話は文字通り無言なので、話の内
容から相手の人物像を推定することはで
きません。

したがって、警察に相談するにも「誰か
分からない人が電話してくる」としか言
いようがありません。

「誰か分からない人」では警察も動きよ
うがありませんよね。

そこで登場するのが探偵です。

探偵に依頼する調査の目的は、
警察に提出できる証拠など
の調査です。

証拠があれば、警察も動きやすいので、
事件としての調査をしてくれる可能性
が高まるでしょう。

探偵の仕事は、随分と多岐に渡りますの
で、無言電話の調査もやってくれます。

といっても、電話の逆探知などではなく、
電話のかかり方や時間帯、パターンなど
様々なことを分析します。

それにより、相手の人間像像を絞り込んでいきます。

たとえば、月曜日には特に無言電話が多
い場合は、月曜休みの職種ではないか、などです。

このように、何曜日の何時頃に電話が多い
のか、どれくらいの間隔でかかってく
るのか、ということを様々な観点から分析していきます。

その分析を様々な観点から詳細に行います。

それにより、犯人がどのような職業で、
どんなライフスタイルなのかが、次第
にわかってくるのです。

このような分析は、経験も知識もない
普通の人には、まず不可能です。

もちろん、探偵には現行犯以外の逮捕権
はありませんので、犯人が特定できても
犯人を逮捕などはできません。

しかし、それだけ詳細な情報と証拠があ
れば、警察も動きやすくなることは確かでしょうね。

結び

無言電話を警察に相談しても、それだけ
では解決はまず無理でしょう。

警察は既に起きた事件を捜査する所で、
これから起きる「かも知れない」事件
を、未然に防ぐ所ではないからです。

それでも、警察への相談や届出は
絶対にしておくべきです。

なぜなら相談或いは届出は、その事件が
確かにあったという証明になるからです。

自分で撃退するには、
非通知電話を着信拒否に設定する
のが一番です。

番号が通知されている場合は、
その番号を着信拒否にします。

これで大半の無言電話は撃退できます。

それでもかかってくる場合は?

そのような時には、探偵に依頼して犯人の
人間像を特定し、できれば個人の特定
もして貰いましょう。

それに基づいて、警察に相談または届出
をすれば、警察も動いてくれることと思
いますよ。